釣 行 記
日時
2003年10月12日(日)17:00〜10月13日(月)8:00
場所
鹿嶋港 取水口 南浜
潮周り
大潮
天気
晴れ・微風・凪
ターゲット
アジ・イシモチ
ヘボ釣り師に神は情けを授け給うた
ゴムクッションをつけた吹き流し仕掛け
これによって絡みがほとんどなくなった
バッハの無伴奏チェロ組曲への想いはプロフィールやら日記やらで散々触れてきた。この曲に対する 愛着は言葉に表せないほどであり、生活の一部であり、友であり、何よりも心のよりどころ、いわば バイブルである。喜怒哀楽、あらゆる感情の起伏も、無伴奏を弾くことにより無我の境地になれる。 ランナーズハイではないが、真っ白に精神が浄化されるのである。
そんな訳で本日の音楽はバッハの無伴奏チェロ組曲。演奏はロストロポーヴィッチ。cellozoは 中でも6番の演奏がお気に入りだ。とりわけアルマンドは天国の音楽の何ものでもない。それは 当HPのBGMで使われているのを聴けば明らか。色濃く影響がみられる。
ロストロの演奏に浸りながら鹿嶋、torimizu(取水口)に到着したのは16:30、まだ陽は高く 心地よい南風がそよいでいた。橋の上は満員かと思いきや南堤側3つ目の街灯下あたりが空いていたので 早速釣り座を確保。勿論アジ狙いで、いつものようにトリックと吹き流しの2本針仕掛け。タナは両方とも 3ヒロで始める。
最初の1尾は18:30ごろだった。トリックの方だった。地合かと急いでコマセを詰めて投入するも 後が続かず沈黙。周りの状況は、投げ浮き吹き流し仕掛けでポツリポツリ上がっている様子だった。 タナを聞くと6mだという。
隣の釣り人曰く、
「夏場タナは4mぐらいだけどこれからの時期は6mぐらいになるんです。先週はこれで40ぐらいあげましたよ。 今日は全くだめですね。ベタ凪でコマセが落ちないし、餌が動かないからアジは口をつかわないんですね。」
というようなことも教えてくれた。アジのいい情報がほとんど聞かれない昨今、こういう人もいるんだなと 感心した。ついでに吹き流しの仕掛けも見せてもらったところ天秤の先とハリスの間にクッションゴムが 付いていた。
「これをつければ投げた時に100%絡むことはありません。」
これには目から鱗だった。これまで吹き流し仕掛けの投入時の絡みにはいつも頭を悩ましていたのだ。 テンピンを長くして多少カラミを回避してきたが、早速クッションゴムを取り付けてみたところ、 言われたとおりほとんど絡みがなくなったのだ。隣の釣り人さんありがとう。
とはいうものの、アタリの方はさっぱりだった。ほぼ1時間に一度のペースで忘れた頃に食ってくる という感じで、我慢の釣りだった。結局、4:00まで粘ってアジ7尾、ムツ1尾の相変わらずの貧果に 終わった。
サンライズ、ジモピー
いつものようにこの後、2回戦南浜へ向かう。風は南の弱い風、torimizuがあれほどベタ凪だったのに結構 うねりがあった。うねりのせいか程よい濁りがあった。
釣り開始は、5:00。3号の磯竿に5号の浮き、1本針仕掛けで突堤の付け根の南堤側で始める。先釣者が 1人おり、波崎側で投げ仕掛けで竿を振っていた。そしてなにやらテトラの上とクーラーのところを 忙しそうに行き来している。どうやら入れ食いのようだった。こちらは2投、3投とアタリがない。そこで 意を決して反対側にポイントを変えてみる。すると、投入した途端に浮きが消しこんだ。思い切りあわせると、 のった。1投目から20cm程のイシモチが釣れた。2投目は浮きが消し込んで、さらに竿先が引ったくられる ようなアタリで食ってきた。この日のイシモチはかなり活性が高いようだった。8:00頃餌がなくなるまで ほとんど1キャスト1ヒットが続き、結局33尾釣り上げた。
突堤全景
途中、テトラに糸を引っ掛けて浮きをロストしてしまったのだが、車に戻って浮きを取ってくるのも面倒 だったので、そのまま浮きなしで、5号のオモリを付け足し10号のオモリにしてさびくと、すぐさま3号 の磯竿をひったくった。むしろ浮きなしの方が効率がいいようだった。
さらに餌がなくなった後、試しにミニワーム(パワーシラス)をつけて投げてみたところ、すぐさまこれにも ヒットしてきた。イシモチがソフトルアーに食いつくとは噂にはきいていたが、それは本当だった。何か 不思議な気がした。これで専門に狙ったら面白いかも知れない。
この1投を最後に竿をたたんだ。クーラーの氷が少なかったので、魚の傷みが心配だったからだ。
神は我を見捨てなかった。このヘボ釣り師にもかろうじて情けを掛けてくれた。
何を隠そう、鹿島灘でのイシモチ釣りはかれこれ30年の歴史があるのだが、これほどの釣果を短時間の内に 上げたことは未だかつてなかったのである。南風、濁り、水温等、イシモチ釣りの諸条件が日曜釣り師に当たる ことは極めて難しい。とりわけ釣行が月一ペースのcelloにとってはなおさらである。そんな極めて確率が低い 条件が整った日に今回遭遇したことがこの日の結果になったのだろう。
ただそれだけではなかった。以前からなんとなく感じていたのだが、「意気込んでいってはダメ、 ほとんど期待感がなかった日に結果が出ている」ということである。実はこの日もそうだったのだ。凪で 南風で、濁りがあって、普段なら仕事中でもいても立ってもいられない、期待に胸が張り裂けそうになって しまう状況なのに、この日はそんな感情は微塵もなかったのだ。極めて平常心、期待感などはこれっぽっちも なかったのだ。そんな無意識の感情の状態がこの結果に強く作用したのは間違いないことなのだ。(これホント)
次回はまたこれで決まりである(もう既に期待していたりして)。
本日の釣果
イシモチ34尾、アジ7尾、ムツ1尾