釣  行  記

日時2004年10月10日(日)22:00〜10月11日(月)7:00
場所波崎漁港
潮周り若潮
天気
ターゲットアジ
水温18.5℃



ジャッジミス!

この日は幼稚園の運動会だった。それが終わってから長男を連れて波崎へ行って2匹目のドジョウをと いう魂胆なんである。
前日は台風が通過した。これは運動会も釣りもあかんなと、誰もが観念する状態だった。ところが 台風はことのほか大急ぎで関東を蹂躙して駆け抜けていった。心配のグランドのぬかるみもほとんどなく、 翌朝はGOサインの花火が威勢良く上がった。
「やったー!運動会できるね」と大げさに子供達に向かってVサインを指し示す。 それに先立ち心の中で(やったー!これで釣りにいける)と絶叫していたのは言うまでもない。
さて、運動会も無事に終わり長男と共に波崎へ向けて突撃である。実家の取手を出て既に19:00を回っている。 今回は発電機のガソリンを補給しなければならない。ところが行けど暮らせどガソリンスタンドが閉まっている。 閉まってるスタンドを見るたびに落胆の声を上げると長男は喜んでいる。スタンドを探す行為自体が彼にとって 遊びになっているようだ。10数件目にしてようやく空いてるスタンドに飛び込む。これで灯を焚くことができる。 まずは一安心。
波崎到着は21:30頃。しかしいつもとまるっきり様子が違う。海の色を見て戦慄が走った。21:00過ぎの 暗闇の中でもコーヒー牛乳色の海が渦を巻いているのがはっきりとわかる。 釣り人は結構いるのだが、みんな投げ釣りスタイルで、いつもいるはずの発電機組みの人が皆無だった。 これじゃダメだと早くも諦めモードに入る。大体において読みが甘かったと言うほかない。隣には 国内最大級の大河坂東太郎が控えている。それが台風一過の泥水を一気に河口に吐き出しているのだ。 塩分濃度と水温の低下は免れないだろう。こんな状況下ではいつもなら場所変えを即決するのだが、 今日は長男がいる。車横付けできるのが前提なのだ。涙をのんでここで竿を出すことにする。
釣り開始は22:00。とりあえずは足下にサビキを垂らす。前回実績のあった、魚皮サビキにアミコマセを スリスリしたものである。数投後早くも竿先がお辞儀をしている。「なんだいるジャン」と期待とも安堵とも つかない気分で竿を上げると、乗らない。すぐにスリスリし、コマセを詰め替えて投入。すぐにアタリ。 あわせる。しかし乗らない。「?」なんとも解せないまま数投繰り返し、手持ちでアタリを感知する。 「きた!」竿先にチョンチョンと軽いアタリに、少し送り気味にして軽くあわせる。「乗った!」 次の瞬間竿先が海面に突き刺さる。「!」「なんだ?ボラか?」強烈に下へ下へ突っ込む。2.3度突っ込みを かわすと獲物は姿を現した。やはりボラだった。「おい、テツ、ちょっとこの竿もっててくれ。」 タモの用意をしてなかったので、長男に竿を持たせてタモをセットし獲物をランディングする。 「パパァ、重いよ、持ち上がらないよ」長男は大喜びである。サイズは60cmぐらいか。あの繊細なアタリの 正体はこいつだったのだ。
その後、ボラの猛襲はとどまるところを知らなかった。おまけに予報では晴れのはずの天気が大雨に なった。1:00には早くも戦意喪失。途中、コノシロがたまに混じったりしたが、早々と撤収することにした。
夜が明けて、海の状態を見ると想像以上のものがあった。汚泥が渦を巻き、魚のえらを窒息させるのではないかと 思われるほどひどかった。全ての面で完敗であった。反面いい教訓にもなった、ともいえる。  
コノシロ ボラ