釣 行 記
日時
2006年3月11日(土)19:00〜翌8:30
場所
松部港
潮周り
中潮
天気
曇り・強風
ターゲット
アジ
水温
計り忘れ
今年初、アジ釣り。
初めは釣りに行く予定じゃなかった。のんびり家で過ごして長男とサイクリングでもするつもりだった。 それがいつの間にか釣りにすりかわっていた。我が家では極めて珍しい現象といえる。
いつものように取手の実家経由で勝浦を目指す。
途中、カーラジオの番組を聴いていて3度、不覚にも嗚咽をもらした。ひとつは元箕島高校野球部の名監督、 尾藤さんの話。
ある甲子園大会の試合でのこと。延長戦に入って箕島高校は負けていた。延長何回目かの裏の攻撃で 打者8番、9番と凡退に終わり2アウトランナーなしの状況だった。監督はここで「もう絶対ダメや」と心の うちで諦めの気持ちで、敗戦監督のインタビューのコメントを考えていたそうな。
そんな弱気な状態で次の打順の1番打者を送り出した。するとその選手はバッターホームに向かったが、 なぜか途中で引き返してきた。
そして監督に向かって、それも他の選手にも聴こえるような大きな声でこう言った。
「監督、ぼくホームラン打ってもええでしょうか」
これを聴いて思わず監督はハッとして、我に返ったという。
「そうだ、こんな状況下で負けのことを考えるなんて監督の考える事やない。こんな状況にこそ子供らを叱咤激励 するのが、わいの仕事やないか」と。
「ぉぉ〜、頑張ってこいや」何とも間抜けな声で監督は、この選手の尻を叩いて送り出した。
そして、この1番バッターの選手は宣言通り見事ホームランを打ったそうだ。
尾藤監督は最後にこう言っていた。
「何事も諦めたらあかん、そういう意味を込めてあの子は『監督、ぼくホームラン打ってもええでしょうか』と 大きな声で我々にハッパかけてくれたんですね。教える立場にある自分が逆に教えられましたわ。」と。
この話以外にもスポーツ系でウルウル話が目白押しで、聴いていてもう勝浦への道中、 嗚咽が止まりませんでした・・・。
という訳で前置きが長くなってしまったが、4時間のロングドライブの末18:00勝浦港へ到着。
着いたはいいが車がいっぱいで駐車スペースがない。仕方がないので市場前の水揚げ場まで車を乗り入れ 様子を見ることに。すると市場前のポイントもびっしり竿が林立して入れそうもない。しばらく見物してたが、 まずめ時というのに全く釣れてる様子はない。おまけに向かい風の強風が戦意喪失させた。
それではと、即決断、風裏になる松部港へと向かう。
松部港のテトラの上。
テトラの真中あたり。
風の影響もなく釣り易かった。
釣り開始は19:00ちょうど。あたりはもう真っ暗。3号の磯竿に5号の道糸、いつものmino式カゴ天8号の 仕掛けに、オキアミのMサイズを餌にまっすぐ30m先に第1投。
竿を足にはさんでタバコに火をつけてまずは一服。のつもりだった。火をつけて何気なく浮きの方に目をやると ウキがない。そんなまさかと思いつつ竿を立てると魚の手ごたえ。18cmほどのアジだった。第1投目から 幸先のいいスタートだった。
その後も1投毎に食ってきて、22:00頃まで続いた。えさも信頼のオキアミにとどまらす、いつもは半信半疑の 実績のないバイオキスを試してみたが食いはオキアミと変わらずやっと溜飲が下がったようだった。
しかし何か今日は違っていた。いつもはほとんどといっても いいぐらい、絡まなかったmino式カゴ天が絡み始めた。おまけにテトラに張り付いている貝殻に糸が絡み、浮きが ロスト。夜の暗い中、テトラの下の方まで恐る恐る降りていって執念で回収に成功する。 それにしてもタイムロスが甚だしかった。それと同時に アタリもポツリポツリと間遠くなってきた。その原因がタナボケであると気付いたのはしばらく たってからだった。
最初、2ヒロで始めたのだが、タナボケに気付いたときは浮き下が50cmぐらいしかなかった。それでも ぽつぽつ食ってきたのだから今日はかなり活性が高かったんだろう。
やはりタナをまた2ヒロにもどしてからは再び食いだした。
0:30、眠気が限界に達し仮眠しに車へ戻った。
いつものmino式カゴ天。
今日はカラミが頻発した。
朝方試した浮きサビキ。
かわいい目がついてます。
翌朝は3:30起床。まだ真っ暗な中、先ほどの釣り座に向かう。勝浦港のように朝マズメの巨アジの期待に 胸膨らませて第1投。しかし、アタリなし。昨夜のようには行かなかった。さらに2投、3投と投擲を テンポを上げて繰り返すが反応はない。
最初に当ったのは30分後だった。その後は拾い釣り、忘れた頃にかかるという状況だった。
これではいかんと、タナを変えて見たりサビキに替えてみたりしたが大きな変化はないまま、夜が 白白明けてきた。
かわいいメジナが釣れた。
帰りの道中、初めて小湊鉄道にお目にかかる。
ここで仕掛けをチェンジ。竿を2号に替え、サヨリ狙いの転倒浮き仕掛けにする。サヨリは一度は釣ってみたい と思っていた魚なのだが、一度も試したことがなく、釣り方がまったくわからない。今回は見様見真似でセットした 仕掛けである。
転倒浮きに付いているカゴにアミを詰め30m程投げる。数投する間にたまに浮き周辺で飛沫が上がる。 サヨリはいるようなのだが針がかりしない。たまに50cmの極浅タナでジンタが食ってきたりする。 1時間ほど粘って見たが結局サヨリは釣れなかった。サヨリの天ぷらを食って見たかった。
その後、またアジ仕掛けに持ち替えてアジをポツポツと上げ、8:30に納竿した。
道具を片付けキャリーを曳いて堤防を歩いていると、堤防の付け根付近でサヨリ狙いの釣り人が、7人ほど 釣っていた。しばらく眺めていたが、結構型のいいのがあがっていたようだ。皆、50m以上先のポイントに 遠投していた。少々悔しい思いで、指をくわえてその場をあとにした。
帰宅後、釣ったアジを押し寿司にしてみた。酢と塩に漬け込むこと3時間、手間暇かけて出来上がった アジの押し寿司はこの上もなくおいしかった。もっと早くこのレシピに気が付けばと思ったほどだ。 あと、それ以外はフライと一夜干しにして、こちらもとてもおいしく頂いた。
アジの釣果は54尾だった。
押し寿司とフライ、超マイウ〜でした。